名刺デザイン｜制作実績｜Kauhola★peco
クリア・デザイン
ミッシングリンクは「波」
「親子関係から生きづらさをひもといていく」カウンセリングをおこなっている
Kauhola★peco（カウホラペコ）さん（以下ペコさん）の名刺をデザインさせてもらいました。
元SEの理系女子+ハワイ+親子関係を紐解くカウンセリング
打ち合わせを通して浮かび上がった
ペコさんという人物を構成する、一見バラバラで特徴的な3つの要素。
それらをつなぐミッシングリンクは何か？
浮かんできたのは「波」
遺伝子の二重螺旋のようにも見える、張り巡らされたネットワークが波のようにゆらぐ。
そんなイメージをビジュアルシンボルに用いました。
このミッシングリンクを考えることは、証拠を集めて推理する「探偵」に近いです。
仕事の6割くらいは探偵で、残りの4割が職人。
アレコレ加工して「カラッとして明るいゆらぎ」感を出すことに注力しました。
ピッタリなものがない場合、ゴールに近づけやすい素材の見極めもポイントです。
グリーンを引き立てる RGB印刷
今回のデザインでは屋号のハワイ語（Kauhola★peco）をより印象づけるため、
光を感じるグリーンの彩度の再現が重要と考え、追加費用が発生しますがRGB印刷を提案。
RGB印刷は、デジタルイラストの色の再現を重視する同人誌制作などで用いられる、比較的新しい印刷方法です。
古い印刷出身の私は印刷=CMYK、RGB=印刷エラーになるのでは？とやや抵抗と懸念がありましたが、
RGBオンデマンド印刷の仕上がりをみて、古い固定観念が消えました。
もちろん、紙質も含めた印刷の細かい仕上がりにこだわるなら従来からのオフセット印刷が一番です。
オフセット印刷とは
シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色に分けた刷版を用意し、多色刷りの版画のように順番に重ねて印刷すること。
鮮明な印刷が可能だが、大量印刷になるほど単価が下がるので、小部数だと割高になる。
しかし、少ない部数であれば多少仕上がりに目を瞑ってもオンデマンド印刷（家庭用プリンターの超高性能版）が小回りが効くし、費用も抑えられますし、RGB印刷も選択肢に入れば、色の再現範囲もひろがります。
商品名から一緒に創造する「名刺デザイン」
今回、名刺をつくるにあたり、サービス内容の明確化のため、カウンセリング名も一緒に考えました。
ここまでくると「名刺デザイン」の範疇から逸脱してます。
費用対効果や生産性という観点からは確かに、このやり方は好ましいやり方ではないでしょう。
でも、
「なぜ名刺をデザインするのか？」という点から考えると
「名刺をデザインする」という部分だけを「デザインの仕事」と切り取ることは
「デザインは問題解決の手段」という本来の役割を、デザイナー自ら放棄することにならないでしょうか。
目先ではトクなように見えることも、自分の仕事の本来の価値や可能性を自ら下げるのは、
長い目で見たら安売りすることに繋がるのでは？と私は思うのです。
先生じゃない「ジェネレーター」的デザイン
問題を部分として切り取るのではなく全体の中で
グラフィックデザインとして関われる範囲でできる、問題解決の手段は何か？
クライアントも巻き込んで一緒に知恵を絞り、（ここで重要なのはやるのは私だけじゃない！）
成果物だけでなく、生み出す時間・過程も「デザイン」と捉える。
クリアデザイン目指すデザインは
ティーチャーやコンサルタントでない、「ジェネレーターシップ」的デザインです。
このあたりまだ、私もうまく言葉にしきれないので、もうちょっと頑張って言葉にして
リニューアル予定の名刺デザインプランには、この「ジェネレート」コース（仮）も新設したいと考えています。
ジェネレーターシップとは
出来事・物事が生成することに参加し、（主客・自他の境界線を溶かし、あいまいにしながら）そこで起きていることをよく見・聴き・感じ・拾い上げ、その出来事の内側でその生成を担う一部となる中能動的な状態。またそういった関わり方。
参考・引用 「ジェネレーター 学びと活動の生成」165頁より
創造社会の時代には「言ってるだけでやらない人」「自分事じゃない人」ではなく「ともにつくることに集中し、対等・水平な関係で学び合う」スタイルで、予定調和ではない創造のスパイラルを面白がりながら、生じさせる役割が求められる。
【初回限定名刺デザイン】新規受付は2023年5月～
現在ご好評につき新規受付は2023年5月〜となっております。お待たせして申し訳ございません。
ご予約についてはお問い合わせの先着順になりますので、ご検討の方はお早めにお声がけいただけますと幸いです。
クリアデザイン営業時間 平日9:00-15:00
お問い合わせはこちらから
