テクノロジーと温かみのバランス
少し前の仕事になりますが、豊田市を中心に活動している、ドローンチーム「チームnadeshiko」のロゴです。
このロゴは具体的なデザイン希望(ラフ画)があったので、
ブラッシュアップが主な役割でした。
オーダーにあった、ハートのパズルとドローンの立体感をどう馴染ませるかが、ポイントでした。
クライアントさんが具体的なイメージを持っている場合は、基本的には、そのイメージを損ねないようにアウトラインは沿いながら、第三者ではあるデザイナーの視点でなにか改善できる点がないか検証しながらの作業になります。
ドローン✖️介護予防という発想
ロゴマークとしての使いやすさ(1色印刷にも耐えられる)と、
デジタルツールではあるけれど活動の中心には、
介護予防やシニアドローン、ウェルビーイングというあたたかな志を踏まえ、
立体感はグラデーションより冷たさを抑えたブレンドを用いました。
先進的なイメージの強いドローンを介護予防に使うという新しい発想は、
正直に言えばシンクロするのに骨を折りました。
これは、自分の中の固定観念は邪魔をすること、
縁遠いと思っている社会問題への、関心の薄さがあらわれてしまったと思います。
デザインは、問題解決の手段です。
その問題はどこにあるかといえば、人の間にあります。
日々の追われ目先しか見えなくなってしまうことが多いですが、
そういう視点も忘れないでいたいと思います。