
認定証のデザインが呼んだ縁
3年前から加入させていただいてるFBグループ「キャリアモデル開発ラボ」からのご紹介で、キャリアモデル開発センターの研究開発部門の予定となる「タッチジョブ」のロゴに関わらせてもらいました。
【キャリアモデル開発とは?】
就職、転職、プロジェクト参画、起業、NPO活動、家族、自身の強みや弱みなど、あらゆる人生の要素を生かしていく新しいキャリアの考え方です。(HPより引用)
年功序列・終身雇用の直線的な人生設計から、長い人生をハンドルを自ら握り、主体的に生きるための新しい拠り所となる概念だと認識しています。
2点が繋がって構成される直線に別の視点を加えると3。
つまり三角になるという時代の変化をあらわすシンボルとして、三角が用いられているのでは?とキャリアモデル開発センターのロゴをもとに意図を推測しました。(センターのロゴは別の方が作られたので、デザインの意図はあくまでも私見です)
キャリアモデル開発センターの駆動力となる「タッチジョブ」
新しいキャリアモデルを研究開発
↓
プロジェクトの参画を通して実装検証
↓
生まれた収益を循環させ価値を高める
●一連の流れをのコアとなる駆動力が「タッチジョブ」
●キャリアモデル開発事業の一部であるので、共通性を持たせたい
新しい事業、新しい概念なので長めにお時間をいただき、
クライアントさんは世界でも認められる腕前をもつプログラマーでありながら
なぜ、キャリアモデル開発という取り組みに魅力を感じるに至ったかなど、
事業の背景もうかがわせてもらいました。
そこで伺った話は、以前、お仕事させていただいた岡崎市のシステム会社さんと同じく
機械や道具は手段であって、人や社会のため活かしたいという大きな愛を感じました。
そうして、キャリアモデル開発のキービジュアルでもある三角を飛躍させる、
もしくは駆動するイメージを加える方向で、提案することになりました。
根底にある人の暖かな思いを表現するため、
先進的な尖った印象は残しつつも、角のとれたあしらいを心がけます。
うどんに例えれば、ひやあつってところです。
このキーワードの洗い出しがピタッとできると、その後の制作が比較的スムーズです。
モチーフは家にあったロータリーエンジンの部品とハンドスピナー
「三角の飛躍・駆動」というキーワードから、
ルーローの三角形やハンドスピナーなどの「回転する三角」や「六角形」がモチーフ候補になりました。
採用されたのは、ハンドスピナーからヒントを得た冒頭の案です。
人間の手で回すところは、まさにキャリアモデル開発のイメージ通りかもしれません。
ロータリーエンジンの三角の部品やハンドスピナーは
夫の萌えアイテムとして長年我が家においてあるものです。
ロータリーエンジンの三角の部品(漬物石並みに重い)なんて、
持っていてどーするんだ??と萌えポイントがイマイチわからず、
無造作におかれたそれの取り扱いに困っているのですが、
今回はそれらに大いに助けられました(笑)
発想のヒントは机に向かっていない時間の、日常生活のささやかなものに隠れていたりします。
スーパーで野菜の価格が下がってきたことに胸をなでおろし、学校でいる工作用の箱を探す、
いち生活者の時間もデザイナーでいることと同じくらい大事だと思うのです。
だって広告は、日常生活の中に生きるものですから。
美しいものと同じくらい泥臭いものも愛おしく思えるのが、
この仕事の一番面白いところなのかもしれません。
ロゴや名刺のお仕事は、新しい事業、新しい概念に遭遇することも多く、
しっかりとヒアリングして、背骨がしっかり通ったデザインに落とし込むためにも、
「デザインは紙の上では終わらない」の精神が大事なのだと実感する日々です。
夫の萌えポイント(モビルスーツ萌え)を一緒に楽しむことも、
ブログに書いて発信することも、そのひとつなのかもしれません。