A4チラシ|制作実績|性教育講座チラシ

子育て当事者のワタシとデザイナーのワタシが交わる

豊田市内の小学生の保護者有志がつくった、
性教育を広める市民団体「わっかのたね」
そちらのロゴと告知用チラシのベースデザインを作りました。

チラシは初回の内容をもとにデザインし、
以後は文言を差し替えたりして使えるよう
可変部分と固定部分の整理整頓を丁寧に進めました。

また、プリンターで印刷して配布することも視野にいれ
四方の余白は白く切れても影響がすくないよう
余白を多めでも違和感のないレイアウトしています。

性教育というのは、
別にセックスハウツーを教わることではなく
自分の身体・意思を大切にする、
自分と同様他者の身体・意思も尊重する。
自他の境界線を一番身近な自分のカラダと繋げて
腑に落とすこと、と私は思っています。

娘の学校でもプライベートゾーンの学習がはじまり
親としても、知りたいと思っていたところの依頼でしたので
デザイナーの私と母の私がシンクロしました。

ロゴもデザインしました。
わっかのたねの由来を聞いてひらがなの「わ」をモチーフにしました。
クリックすると実績紹介に飛びます。
真面目すぎず、くだけすぎず、細部の積み重ねで印象をつくる

デリケートな内容を含むチラシなので、
不快感を与えないことが
いつも以上に求められます。

温かみがあり親しみやすい
印象づくりを目指し、
イラスト表現も性的役割の
ステレオタイプを固定しないよう
ディテールに注意しました。

性的役割の刷り込みは、日常で目にする様々な創作物からも固定されやすいです。
豊田っぽい要素を足すことで、商用フリー素材をつかっていても、親しみやすさとオリジナル感がでます。
イラストデビュー

そのイラストですが、イラストレーターさんに描いてもらうつもりの
下書きをそのまま気に入ってもらえ、
人生初の自分の描いたイラストが印刷物になりました(笑)

プロの手のものとは比べものになりませんが、
保護者が立ち上げた地域の性教育講座
という活動趣旨にはマッチしてるかな?と
この部分はいち保護者として参加しました。

性教育は子離れの第一歩

このチラシの制作と時期を同じくして、
娘の学校でもプライベートゾーンについて学習がはじまりました。

●親子であっても許可なく身体(特にプライベートゾーン)は触らない、触らせない
●親は子のNOの意志を軽んじない


性教育を親子で共有することで、
無意識に乳児の頃の感覚のまま、子に接していた自分を自覚しました。
親子の距離を赤ちゃんから子どもへと、変えていくきっかけになりました。
(まだ全然できてませんが・・・少しずつね)

子離れできそうにない私のような親には、
段階を追った性教育ってそういう点でも必要かな、と思っています。