ロゴのその後|わっかのたね
今年の夏にチラシとロゴデザインに関わらせていただいた有志による市民団体「わっかのたね」さんの性と科学の健康講座に家族で参加してきました。
会場で目にした嬉しいもの
地域の保護者による性教育講座主催グループという会の成り立ちを伺ったので、
印刷しなくても手描きで再現しやすいロゴだと扱いやすいかな?
子どもたちが真似しやすいカタチがいいな?と想像しながらデザインしました。
会場でみかけた、自分の手を離れクライアントさんの元でスクスク育っているロゴを見て嬉しさと誇らしさを感じました。
ロゴの原点は保育園
ロゴについて意識が変わったのは、子どもを保育園に通わせるようになったことがきっかけです。
文字の読めない子どもたちが自分の場所や所有物を見分けるのに、
●●ちゃんはこれ、□□ちゃんはあれ、と動物や食べ物の絵をマークとして割り当てられるのをみて、
ロゴの役目が理屈抜きで腑に落ちました。
娘が自分に割り当てられた動物(マーク)とそれがつけられた物に愛着をもち、
マークの違いで自他の区別を理解していく様子をみて、
ビジョンや意味も大事だけど、使う人が愛着をもてることも同じくらい大切にしたいと思うようになりました。
わっかのたねの一員としてロゴが馴染んでる姿をみて、
少しだけ自分のデザインも成長できたかもしれないと、嬉しさを噛み締めた出来事でした。
イヤだを粗末に扱わないこと
たまたまつい最近、子どもの学校で保護者も参加できる性教育学習で
●自分を大切する第一歩は自分の身体にし健康を保つこと
●科学的な裏付けのある性の知識を持つことで、肯定的に自分をケアする術を身につけられる
●嫌という気持ちも大切にしていい
という性教育の基本を聞き、ハッとしたような心が温まる不思議な経験をしました。
とくに自分の嫌という気持ちも大事にする
ここだけは、共に就職氷河期を生き延びてきた夫にも聞いてほしく、
日曜開催だったこともあり誘いました。
講座では学校できいたことに加え、
●知識は加害を遠ざける自衛の一助になること
●他者とあたたかな関係性を築き、他者との境界線への理解の第一歩になること
私たちが子どもの頃にこれを知っていたらもっと生きやすかったかもしれない。
性的なものに限らず加害・ハラスメントを受けた時も、自分で自分を責めたりすることもなかったのでは?と
思わず考えてしまう時間でした。