デザインは一晩寝かせる

突貫作業でつくった名刺を、早速渡す機会を得ました。
本当は、メールで済む用事だったんですけど、
一度ご挨拶もしたかったし、新名刺を渡すチャンスということで
書類を持参し挨拶してきました。
今回の名刺は、1年以内に増刷(改版)するのが目標です。

なぜ、デザインに失敗したのか?

自分で自分の広告物・広報物をつくるのは難しいです。
誰にでも「格好つけたい」「よく見せたい」みたいな欲目が
無意識にあり、客観的な視点をもちにくいのが理由です。

思い込みやひとりよがりを自覚するには、
第三者の目を借りる方が無理がない。

「パッとしないデザイン」の原因のひとつには、
こんな点もあるのでは?と私は考えています。

写真と鏡に映る自分にズレを感じる理由

左右反転した顔を自分の顔と認識するのと、単純接触効果により見慣れた顔に好感をもつため。

【単純接触効果】
ある対象に反復して接触することで,その対象への好意度が高まる現象を単純接触効果(mere exposure effect)と呼ぶ(Zajonc, 1968)。
単純接触効果と無意識〜われわれの好意はどこから来るのか〜 川上直秋(愛知淑徳大学)より引用

完成から一晩おくのが理想

自作で広告物を場合、
「完成だ!と思ってから一晩あける」時間を確保しておくのがオススメです。
これを「寝かせる」といってますが、
「できた」と思ってから一晩置いて、一旦そのことを忘れます。

違う仕事してもいいし、仕事自体忘れて遊んでも。
そうやって頭から離したあと
翌日あらためて見直すと、作ってる最中には気づけなかった
「アラ」見えてきたります。

時間をおくことで、頭を冷やして見られるようになってから
仕上げ・微調整をするのが理想です。
これが「デザインを詰める」といっています。

大きい文字ほど見落とす

この言葉は印刷業界で昔から言われている、格言?です。

誤植(文字の間違え)は絶対間違いないだろう、みんなチェックしてるハズという、
大きい文字ほど、目立つ文字ほど、見落としやすいので、気をつけよ(じゃないと刷り直し)という先人たちの教え。

チラシなどは「すぐ欲しい」という状態で作りはじめることが多いですが、
制作時間の中に「寝かせる」時間を計算にいれておくと
つくったけど・・・という状況や、
え!?まさかこんな間違いを!?という事態を
少しでも減らすことに役立ちます。