色の性格1
仕事とあんまり関係ないのに、なぜかSNSでの反応がよい「色とデザイン」の話。
昔のブログはデジタル遺産を残さぬためとっくに削除してしまったのですが、
調子に乗って、覚えている範囲のことをもうちょっと掘り下げちゃおうと思います。
昔、カラーセラピーを勉強していたとき、備忘録で色についての様々な雑学を寄せ集めて
自分なりの色のシンボルと性格集みたいなものをつくったことがあります。
きっとイラストや漫画が描ければ擬人化してキャラクター化したのでしょうが、
そういう特技は皆無なので、フリー素材の写真と文字だけでまとめたものです。
どの色にも、ポジティブな意味とネガティブな意味の両方ある
特定の色に強く執着する場合は、良しにつけ悪きにつけ、色のイメージと本人の心境がシンクロするから惹かれる、というのがカラーセラピーの基本的な捉え方です。状況次第ではどっちに転んでもおかしくない、というわけです。
なので、特定の色に偏っていないほうが執着が少ない心境だといえ(まだ個性が定まってないとも取れますが)セラピーの部分では、特定の傾向が強い場合は反対色を提案するなど、中和に注力します。(抵抗のある場合は、特定の色と反対色の中間色とかね)
と、こんな感じだったように記憶しています。
セラピーの部分はあまり興味がなかったので、話半分くらいで読み流してください。
色が持つイメージというのは、個人的体験から文化固有の文脈、そして概ね人が共通してもっているであろうイメージとさまざまな段階がありますが、一番根源的なシンボルからキーワードを連想していき色の性格を掴んでいきます。
流派によっては、公式テキストに書かれたこと以外のことは言わないとか、色々お作法があると思いますので、
ここから先はカラーセラピーを齧った一人のデザイナーが
こんな風に色の性格をとらえているんだなぁという、妄想をお楽しみください(笑)
赤の性格
【生命、力、刺激、熱】
生命を守るための警告。怒りや恐怖、戦う力に火をつける。地に足がついている。
知らず知らず自分や周囲に緊張も与えることもあるが、革新や変化を起こす源にもなる。
※3倍早いモビルスーツに乗ってる人、そういえば赤ですね。
オレンジの性格
【横のつながり、吸収と排出、温もり、暖かさ】
人と繋がる・集まる喜びや温もり。心身の大きなショックや重圧、抑圧などからの解放の意味も持つ。陽気さの中に隠れる、不安や寂しさ。人懐っこい。人恋しい。
※懐かしのミクシイはオレンジでしたね。
黄色の性格
【個の確立、揺らがない自分、孤高の存在】
自分の行動と感情を自らの手でハンドリングできることが、幸福感を得るための第一歩という。唯一無二の存在であることは、依存を手放し、孤独も受け入れることの裏返しでもある。
※黄色は、文化によって受け取り方が結構違う色ですよね。そういうの知るのが面白いです。
緑の性格
【自由、比較、調和、ゆるし、豊かさ】
周囲に配慮できる視野の広さは、人と他人を比較し嫉妬にも繋がる。人との違いをゆるすことが余裕を生む。安心できるスペースへの欲求と自由への欲求のバランス。
※ソースの出どころ忘れてしまったんですが、哺乳類の中でも樹の上で生活してた頃のヒト(サル)が緑を見わける能力(M錐体)を獲得したことにより樹上でエサになる熟した果物や若芽を見分ける力が高まったのが、生存に有利に働いた理由の1つだったと聞いたことがあります。
参考
https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color_part2/vol14.html
青の性格
【考えや思いを言葉にする、受け入れる】
大地を包む存在。言葉によるコミュニケーション。言葉を飲み込みすぎて、自分がなくなる時もあれば、言葉を武器にして自分を守ることもある。聞き上手は信頼される。
※企業のロゴでブルーが多いのは、顧客の声を聞く姿勢とそれをもとに自社の商品・サービスを発信していくコミュニケーションを象徴するからかな?と思ったりしてます。
古い友人に寡黙だけどすごく聞き上手な子がいて、青をイメージするときは彼女を思い浮かべます。
紺の性格
【直感を信じる、知恵】
心の内側から聞こえる直感。洞察力と予測する力。考えすぎて殻に閉じこもる。気難しい、哲学的。言葉は直感よりあとにくる。
※コンサルなどの未来を予測するサービス、深い知性や洞察力が求められる業種だと青より紺よりのが似合うのかなぁと思うなど。
紫の性格
【見えない世界、理想と現実の統合、希少性】
はるか遠くを見る想像力。地に足がつかない。現実を積み重ねからの逃避。理想と現実を統合できる力を持ったとき、理想は理想でなくなる。
※希少な色だから、昔は身分の高い人が身に着ける色=権威の象徴でもありましたね。
他にも色々意味はありますので、あくまでの個人の妄想です
これに沿って必ずしも配色してるわけではありませんが、ヒントの1つにはなっています。
色に興味をもつことで一番デザインに役立ったことは、この世に色が関係ないものは(白黒含め)ほとんどないので、分野を問わず、色という切り口を通して関心が持てるようになったことです。
昔から、人が色を選ぶとき、なにがしかの理由でその色を選んでいたハズでその積み重ねにより、人の間には共有できるイメージもあるかもれないと思ったら、ロマンを感じませんか?(個人・文化による違いはもちろんあり)
「伝わる」ことは容易ではない
ならば、伝えるためにはありとあらゆる手段を用いてみることは、誠実さの1つではないかと思うのです。
たかが色ではありますが、もし色にも共有できるイメージがあるのであれば、それを使わない手はないと考えています。
その他の色は、また気が向いたら〜。