デザインは整理整頓
最近、ドラえもんにハマっている娘。
おかげで週末は、図書館に足を運ぶ機会が増えました。
図書館にはドラえもんの学習関連の書籍が豊富にあるので(さすが小学館)、
娘が読書をしている横で、居眠りしつつ子ども用書籍を読んでいます。
今日、何気なく手にとったのは
「世界を変える デザインの力2」
パラパラめくりながら目に留まったのは、
サントリーの烏龍茶の広告を手がけた、
アートディレクター・葛西薫さんのインタビュー。
その中にとても印象深い言葉がいくつかあり、思わずじっくり読み込んでました。
- あ、いいな」と思うものは、カッコつけていたものとかが全て抜け去ったときに撮れます。ぼくらとモデルが心を許しあったときです。それはとてもうれしい経験で、やめられなくなります。
- 「いいな」と積み重ねた広告を好きになってもらい、商品自体の良さ、「いいものはいい」を伝えることを大事にしています。
- 少し想像する余白のある“ぬけのいい”デザイン
- 目の前にあるいろんなものをよく見つめて整理整頓するのがデザインの仕事のひとつ
デザインの楽しさは?という問いに
- 整理整頓すると発見が多くあります。ものともの、人と人など新しい関係をたくさん作り出せます。また、「伝える」と「伝わる」には大きな差があって、伝えたつもりでも、伝わっていないことがほとんどですよね(以下続く)
どの言葉もハッとしたり、うなづいたりするものばかりですが、
特に、「いいね」を積み重ねた広告を好きになってもらい→商品自体の良さを伝える
という流れ。
これまでも、
これはいい印刷物、広告になるなぁと手応えのあるときは、
クライアントもスタッフも一体になってつくったものが
つくってる最中から自分の手を離れていくような
多幸感をともなう経験がありました。
誠実な人間であろうと心がけて生きることは、
デザインする上で一番大事な気がすると
ぼんやりした信念を持って仕事にあたっていましたが、
言語化されたものを見て確信することができました。
ハウツーやテクニックももちろん必要ですが、
人間を磨くこと、がデザインには一番大事だ、と私も思っています。