食い下がる力

ご縁があってコラムを書かせてもらっている
パッとしない中高年のためのwebマガジンまんなかタイムス」で
とても印象に残る記事がありました。

50手前の楽しいあがきVol.6 食い下がる力があるのかについて考える

イラストレーター 碧ひろみさんのコラム
「50手前の楽しいあがき Vol.6」
食い下がる力があるのかについて考える

デザイナーとイラストレーター。
職種の違いはあれど、
商業広告の端っこで仕事をさせてもらっている点では共通点も多く、
自分のことのように読ませてもらいました。

若い頃は、デザインのダメ出し=自分へのダメ出し
と錯覚し人格否定されたようなショックを受けたことが多々あります。
その壁を前にやめていく人、見切りをつける人は少なくありません。
私も何度も逃げ出しました。

しかし、ある時をきっかけに
デザインのダメ出しはデザインのダメ出しであって
人格否定ではないと、分けられるようになりました。

下積み開始から約10年。
それが、私にとって
一人前になるスタートラインに立てた日でした。


なぜ、切り分けられるようになったのか。
これを言語化するのは難しいのですが、
ある時、あれ!?デザインするってもしかしてこういう感じ???という
手応えが掴めた瞬間が不意に訪れました。

霞のようなその触感をしっかり捕まえたい!という欲が生まれたとき、
人格否定のように聞こえていた言葉が
答えをみつけるためのアドバイスに変わりました。

うまく言えませんが、
否定されても、自分にはその答えを出せる「底力」がある
他でもない自分が自分を信じることができるようになったから、かもしれません。


碧さんはこう結んでいます。

そう。私は元来自分に自信がなくて自己肯定感も低いのだ。
だからこそ、そんな自分がイヤで変わりたいと誰よりも思い抗い続けている。
私は私にずっと腹を立てているのだ。ずっと食い下がり続けているのだ。
「お前は本当は出来るだろ?なんでやらない?なんでできない?」って。
そうか。私は自信がないと言いながら、本当は自分を信じているのだ。


最後の「自分を信じている」の
信じられる根拠は、食い下がって積み重ねた揺るぎない経験がもたらしてくれる。

同じく元来自分に自信のない私も、同じように自分を腹を立て、
重ねてきた経験を支えに食い下がっています。

まんなかタイムス 公式ラインはじまりました。インスタも開設したそうです。