読書記録|叱る依存が止まらない
ご近所さんからもらったキウイがいっぺんに食べ頃になったので、起業塾の同期のお宅へお裾分けにいってきました。
近況報告を聞きつつキウイのお礼にと、柿と一緒に本を貸してくれました。歩いていける距離に顔見知りや親しい人がいるのって嬉しいものです。
毎日「宿題やった?」というのが日課な私には、なかなか刺さるタイトルで、帰路の公園でちょっとパラパラ。
叱るの背景には権力勾配があり、叱る側が正しさを決める権限を持っている。
やっぱり親子には権力勾配があるというのは間違いないようだ。
叱るの定義を明快な言葉にされたものを読むと、暴力的に他者をコントロールしようとする行為だということがよくわかる。
古くて新しい叱るについて認知科学的知見も交えてかかれているこの本は、
読んでいて盲点を突かれたような問いから、叱るの正体を捉えようとする過程が面白い本です。
デザインに限ったことではありませんが、
かかわる人全てが自律し対等な関係を築けることが、
創造的行為の土台になるのではないでしょうか。
そのためには、誰に対しても驕らず、阿らず、
個人を尊重しあえる人間関係を築ける人格を持つこと、というのが大事になってきます。
その一助として技術磨くことは含まれますが、それは「他者の仕事をリスペクトするため」「自分の仕事の領域に責任を持ち、対等な関係を築くため」と考えています。
親子という権力勾配のある関係で、もしそれができるようになれば、
他者にも同じようにできるかもしれない。
「子育てもデザインにもつながる」大げさですが、そんなことを考える日々です。