ボードゲームとWin-Win

アマゾン評価4.5 ブロックストライゴン

今年の年末年始は「ブロックス トライゴン」というボードゲームをやってます。
先日でかけた荒曽根公園の隣にあった児童センターでこのゲームをはじめてプレイし
その面白さに家族全員ハマってしまいました。
四角いピースをはめる「ブロックス」の三角版なのですが、三角になると目と頭が慣れないせいか、頭の日頃使ってない部分がいっぱい動く気がします。

年末は定価だったけど、今セールやってますね!みなきゃよかった(笑)

win-winを目指す

何度かやっていくうちにこのゲームの違った面白さがみえてきました。
対戦ゲームなので、勝ち負けを競うことが勿論本筋なのですが、
協力して美しく隙間のない盤面をつくり、全員がパーフェクトをめざすという楽しみ方もあるのではないか?と。

で、娘と二人打ちしながらどこまで隙間なく埋められるか検証してみました。

だいぶ真ん中の方がきれいにハマるようになりました。
隙間があれば、後半それだけ置けないピースが増えるので、
あえて邪魔をすることで勝ちを得る(win-lose)というのがセオリーでしょう。

ですが、全員勝者になれる可能性(win-win)の示唆は、人間社会を反映しているというかMG的で好きです。
勝つ方法は誰かを出し抜いて自分だけ利を独占することだけでないことを、私は会社員時代、MG(マネジメントゲーム)というボードゲーム式の経営研修(社長肝いりの研修で社員必須でした)を通して知りました。
それをどう導くか未熟な私にはまだわかりませんが、ゲームの外、ルールに書かれていない余白にその秘訣はあるような気がしています。

所有する喜び

ボードゲームは勝ち負けだけでなく、
所有する喜びみたいなものも重視されているということです。
ブロックスも、勝ち負けがもちろんメインの遊び方ですが、
ルールに従っていかに隙間なくピースを置けるか、
置き方によってかわる盤面の模様をデザインするという楽しみもあります。
詰将棋みたいに一人で遊べるのも面白いです。

美しい柄や景色をつくるという観点が入っている、今風のデジタル絵ではないグラフィックのチョイスやコマの手触り、ピースをパチンとはめる音・・・
テレビゲームとの差別化への挑戦の姿勢が、ボードゲームの好きなところなのかもしれません。

こうやって改めて文字にしてみると、私、ゲームは好きですが勝ち負けを競うゲームって実は好きじゃないんだなって気づきました。
全員が勝つ、誰かを敗者にしない攻略法を考えることこそ、知恵の絞りがいがあるというものです。