なぜ、チラシデザイナーが文章を習うのか
答え:チラシは文字と絵で成立してるから
本来、コピーはコピーライターの仕事なので、デザイナーがやる領域ではありません。
ですが、広告、とくにチラシなどでキャッチコピーをコピーライターに依頼できる仕事は滅多にあるものではありません。
デザイナーのデザイン費全部削ってもキャッチコピー1本分にも足りないことのが多いくらいです。
理想は人の心をキャッチし行動まで促す言葉にはそれだけの価値があり、適正費用をはらってもらうこと。
が、現実には会社案内やホームページのような息の長い仕事だったり広告の上澄の世界のお話で、賞味期限が短いチラシの費用対効果でそれを支払う価値があるか?と問われれば正解はわかりません。
ただ、どんな背景があっても
チラシ(というか広告)は文字と絵の両方があって成立するもので、お金をかけようとかけまいと
広告はその両方の力で見る人の印象を左右するという現実はかわりません。
※まれに絵だけで成立するケースもありますが、それはすでにブランディングが十二分に確立した商品・企業のお話でございますので、ここでは外します。
チラシづくりの現場にいる一人として少しでも効果のある「チラシデザイン」を提供できるよう、
文章を書く習慣づけ+筋トレとして文章寺子屋という講座で文章添削を受けています。
そもそも「目のつけどろがシャープでしょ」的な金の鉛筆がもらえそうなキャッチコピーが機能できるケースはレアな上、万一そういう仕事をすることがあれば、ちゃ〜んとバリバリのコピーライターがいるハズなので、トンチの効いたキャッチをデザイナーが書けるようになる必要もありませんしね(笑)
餅は餅屋
繰り返しますが、コピーライティングができるデザイナーだと、と思っているわけではありません。
デザイナーであろうがなんであろうが、少しでも伝わるチラシをつりたいと思ったら、文章のリライトと記号化に力を注ぐことから目を逸らせないからやる、という話です。
私にとっての「チラシデザイン」はこれで、見た目だけ整えてくれればいいから安くやってほしいというご要望にお応えする術も持ち合わせておりませんし、デザイン料金だけでカッコイイキャッチコピーが書けるわけでもございません(無理だし)☺️ 何卒悪しからずご了承ください。
キャッチコピーはなぜ高いのか
その理由は、このブログに赤裸々に書かれています。
成果物としてはテキスト打つだけに「見える」分、誤解されることが多い仕事だと、私に広告デザインを叩き込んでくれた恩師のコピーライターも話しておりました。
話は脱線しますが、ライターとコピーライターではまた仕事が違うのですよね。
恩師は長文のライティングは好きじゃないと言っていた記憶がありますが、別の方は短い文章が苦手だといっていたので
デザイナー同様色々なタイプがあるのでしょう。
言葉は誰にでも使えるけど、使いこなそうと思ったら「聞く力」を含めて身につけることは容易ではないし、もし人の心を思い通り動かせるような言葉の力をもてば、恐ろしいことになりかねないのは歴史を振り返れば明らかで、もしかしたら使えこなせないくらいが、ちょうどよいのかもしれないと思うこともあります。
それでもチラシデザインに面白さを感じてしまう自分に、少々の罪悪感を抱えながら、少しでもよい使い方ができるよう努力していきたいと思っています。
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