添削モニター|Before after|galleryココチ(下)
ここから先はできる人がやれる範囲でOK
左脳から右脳へスイッチして、情報処理から細部を詰めて印象を強めていく段階です。
感性とかセンスなどと呼ばれるものが影響してくるのはこの辺りからになります。
前記事でもお伝えしましたが、情報の整理整頓ができていなければ
それをするだけでも印象は十分変わりますので、
ここから先はデザイナーはこんなこと考えてるんだ〜くらいでお読みください。
仕上げと奥の手
この段階で2つのアラが見えます。
1)タイトル部分をもう少し立たせたい。
2)もう少し有機的な要素を加えたい。
1)についてはCANVA上で赤線部分だけを画像補正する術がわからなかったので、
奥の手①Adobe Photoshopを使って赤枠部分を画像補正。
文字にCANVAのエフェクト機能を使って影をつける方法も考えたのですが、スマホアプリ版で確認すると、文字組みがずれていたので、安定性を考えて回避しました。
2)は最も足りないところで、抽象が持ち味の郡山さんの味が紙面に出切れていないことです。
古民家の家主が主体になってアクセサリー作家呼んでイベントをするのではなく、会場と作家両方の個性が組み合わさって成立する企画なら、作家の世界観を匂わせるものが足りない気がする。
また奥の手で恐縮ですが、郡山さんのペイントタッチを加えることにしました。(奥の手②Adobe Illustrator)
格子の四角な空間に、抽象が持ち味の作家がいるというギャップを
少しでも匂わせられる紙面にしたかったのですが、いかがでしょうか?
答えはひとつではない
仕上げの部分はデザインする人が変われば、出す答えも変わります。
かっこいいや綺麗は主観が左右する部分が多いので、一致しないと擦り合わせが難しい点です。
デザイナーを選ぶ際は、成果物をみてかっこいい、綺麗と感じたかの第一印象も大事だと思います。
こうして実績を公開したり、考える過程を公開するのは正直恥ずかしいし、
今も抵抗がないわけではありません。
ですが、ご依頼くださるクライアントさんが、「なんか違ったかも」という
後悔を少しでも減らすことは、「人の伝えるものづくり」には欠かせないと考えておりますので、恥ずかしながら発信しております。