デザインは紙の上では終わらない

この言葉は、言葉工房トムのブランディングライターでの田代涼子さんにつくっていただいた、クリアデザインの企業理念というか自分のスローガンです。

今はサイトに載せていませんが、ずっと私の軸になる言葉で、ブログのタイトルになっています。
最近「デザインは紙の上では終わらない」の意味をより実感する機会がふえ、言葉の重みが自分の中で増しているため、この機会に全文をあたらめて紹介します。

デザインは、紙の上では終わらない。

「デザイン」って何でしょう。
私は普段、チラシや本の表紙など、紙の上でのデザインを仕事にしています。

デザイナーをしながら、結婚し、子どもが生まれて…。

家族が気持ちよく暮らせるよう、生活を組み立てなおすこと。
子どもが笑って暮らしていけるよう、地域に目を向けること。
そしてそこで、ゆるやかで優しいつながりをつくっていくこと。

それもまた、私が大切にしたい「デザイン」のひとつなのだと感じています。

ひとりひとりが自分のペンを持ち、
大切な人を想い、時に迷いながらも、ペンを少しずつ動かしていくことで
社会はデザインされていく。

デザインは、紙の上では終わらない。

娘に笑いかける一瞬。これもまた、明日へのデザイン。
暮らしを、デザイン。
つながりを、デザイン。
クリアデザインは、そんな心をもって、デザインに取組んでいきます。


これを書いてもらったのはもう何年も前。
田代さんの書いた言葉は、その当時の私より先にあって
「今」読みかえすとまさに「今」をとらえた言葉として、当時より心にじんわりと沁みます。

ロゴデザインも同じく、その人の今ではなく、少し先に照準をあわせて、
ピッタリくるようなものを提案するのが理想と教わり、
「今」に照準を合わせたものと、「少し先」に合わせたものの
2つは提案するようにしています。


「今」がいいか、「少し先」がいいかは
クライアントさんの状況にもよりますので、
正直、どちらを選ばれてもいいと思っています。
100年変わらない不変なものを作りたい、というのは
デザイナー自身の願望ではありますが
ロゴは不変でなくてはならない、というものでもないですし。

私たちデザイナーが少し先に標準をあわせるのは、
子どもが大きくなることを見越して
ワンサイズ大きい服を買うのに似ています。

いつか子どもが大きくなって、ぴったりに、
そしていつかそれが窮屈になっていく日がくるのを
願い、信じるからこその「少し先」



予算や納期の関係で1案でと言われることも少なくありません。
その方が私も楽ではあるのですが
原則複数案提案させていただくのは、
「今」と「少し先」のふたつの視点を確かめていただいたうえで、
お決めいただきたいと私は考えるからです。

ヒアリング、制作ともにお時間を頂戴する理由もそこにございますので、
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

【費用目安】ロゴデザイン 55,000円〜

クリアデザイン営業時間 平日9:00-15:00

お問い合わせはこちらから